生活廃水や工業排水が海に流れることで植物プランクトンが増え、
海の中の植物プランクトンが増えることで、ソレを餌にする動物プランクトンが増える。 コレを海が富栄養化になるというそうだ。 近年、くらげが大発生して漁業に被害が出たという話があるが、 ソレはこのせいとのこと。 TVで面白いアプローチでこのくらげの大発生について説明していた。 ソコでは、「なぜ、くらげ『だけ』大発生するのか」とアプローチしていた。 確かに、くらげの餌となる動物プランクトンは、魚も餌にしているわけで、 魚が大発生してくれてもおかしくない。 でも実際には、くらげだけが大発生するのである。 その理由として、大まかに次のようなことがあげられるとのこと。 富栄養化は小型プランクトンを大量に発生させる。 魚は目で見て食べるので中型の動物プランクトンに対し、 くらげは触手に触れた物すべてを食べるので小型〜中型を食べれる。 →くらげの方が増殖率が高くなる。 貧酸素状態 富栄養化により大量のプランクトンの死骸がヘドロとなる ヘドロを微生物が分解する時、水中の酸素を使う。 富栄養化状態の海は絶えず貧酸素状態になる。 貧酸素状態だと魚は行動を大変抑制されるのに対し くらげは、行動をほとんど制限されない。 →くらげの方が増殖率が高くなる。
なかなか面白い現象だと思う。
ということは、海の酸素濃度を調整できるようになれば、 魚も増えるのかな? |