支笏湖の神(しこつこ の かみ)

登録タグ アイヌ民話 支笏湖の神
支笏湖の神

オホーツク海岸の勇払の村が非常な飢饉におそわれた頃の話です。
 食糧がなくなれば食糧のある部落を襲って勝った部落が
 食糧を奪って生き残ることはこの時代としては常のことでした。
 
  勇払の村の大軍は裕福な支笏村を襲うべく山越え谷越え進軍してきました。
 途中で日が暮れたので、ある雪原で夜営をし、焚き火をして暖をとっていた所、
 突然雪原は大亀裂を起して勇払軍を全員のみこんでしまいました。
 
  雪に覆われた雪原と見えたのは実は支笏湖が氷結した湖面だったので
 焚き火の熱で氷で溶けて割れ勇払軍を湖底に沈めてしまったのです。
 そして勇払軍は全滅して支笏村は戦わずに勝ちました。
 
  以来、支笏村では湖の神に酒を捧げて、この時の感謝の祭りをする
 ならわしとなりました。
 
  余談ですが、現在の支笏湖は冬になっても凍結しない不凍湖ですが、
 昔は湖が凍ったのでしょう。これも湖の神の仕業かもしれません。
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