十勝川のコロボックル(とかちがわ の コロボックル)

登録タグ アイヌ民話 十勝川のコロボックル
十勝川のコロボックル

昔々の話ですが、現在の十勝(この時代では、シアンルルと呼ばれている。)には、
 コロボックル族という種族が住んでいました。
 コロボックルとは、アイヌ語で『蕗(ふき)の下の人』という意味で、
 その名の通り、蕗(ふき)の葉より小さい小人の種族です。
 コロボックルは、お人好しでおとなしい種族で、狩りをして獲物を捕っても、自分たちだけで食べずに
 近くのアイヌの部落の人々にも分け与え、平和に暮らしていました。
 
  しかし、ある時、強欲張りの悪いアイヌたちがやって来て、弱いコロボックルたちに因縁をつけて
 十勝川畔にさそいこみ、コロボックルたちを、一人残らず溺死させてしまいました。
 コロボックルたちは、溺れながらも、『われわれをこんなふうに虐殺するお前たちも、
 やがてトカップ(アイヌ語で魚の皮の意味)のように焼け焦げるような目に逢うだろう・・・。』
 と、『呪い』の言葉を残して死んでしま逝きました。
 
  コロボックルの言葉通り、強欲なアイヌたちは大火事に逢い
 魚の皮の様に焼け焦げて死に絶えたと言われています。
 
  以来、誰言うことなく、このコロボックルたちが溺れたこの川を、トカップ(魚の皮)と呼ばれるようになり、
 それがやがて、訛って、十勝と言われるようになったそうです。
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