逃げた疫病神(にげた やくびょうがみ)
昔、カイクマ村というところに、三人の兄と妹の四人で暮らしている兄妹がいました。
ある年、この村に『アプカシカムイ』という疫病神が襲い掛かりました。
疫病神は、人骨で作った矢を射掛けて、バタバタと人々を斃していきました。
村は、もはや全滅になろうと思われましたが、四人の兄妹のなかの末妹のメノコだけは
殺されませんでした。
メノコは疫病神『アプカシカムイ』が射る弓の弦の音を聞くと、
ボロボロの帽子と、ボロ布を身にまとい、全身汚い格好をして、さらに臭い煙草を喫って、
病人のようになっていたからです。
さすがの疫病神もメノコには近づくこともできずに逃げていってしまいましたとのコトです。
ある年、この村に『アプカシカムイ』という疫病神が襲い掛かりました。
疫病神は、人骨で作った矢を射掛けて、バタバタと人々を斃していきました。
村は、もはや全滅になろうと思われましたが、四人の兄妹のなかの末妹のメノコだけは
殺されませんでした。
メノコは疫病神『アプカシカムイ』が射る弓の弦の音を聞くと、
ボロボロの帽子と、ボロ布を身にまとい、全身汚い格好をして、さらに臭い煙草を喫って、
病人のようになっていたからです。
さすがの疫病神もメノコには近づくこともできずに逃げていってしまいましたとのコトです。