柳葉魚の由来(ししゃも の ゆらい)
昔々、日高のにある鵡川の上流のところの天上界に雷の兄妹が住む雷神の館がありました。
兄の雷神は蝦夷の大空を縦横無尽にかけめぐり、忙しい毎日を送っていました。
気性の激しい兄と違い、妹神はやさしい女神でした。
ある日、妹神は、外界のアイヌ部落に遊びに出かけてみると、
鵡川の川岸の村々が飢饉に苦しんでいるのを知りました。
哀れに思った妹神は兄の留守を幸いに兄神が大事に育てている柳の木の葉をむしって
『活』を入れて鵡川に流しました。
すると、柳の葉は、『シシャモ』になり食料となって村々の人々の飢えを救いました。
しばらくして、兄の雷神が館に戻ってみると、大事にしていた柳の木に葉がありません。
かんかんに怒った兄神は妹神を叱りつけましたが、妹神からそのわけを聞くと、
もっともなことだと思い、山川の村々ばかりでなく海の村々の人々にも
海の幸を与えようと、海の神に話をつけて、海にもシシャモが住めるようにしました。
それからは、シシャモは海でも川でも捕れるようになり、アイヌの人々からは、
『神魚』と呼ばれ、シシャモ祭りの祭事を毎年、鵡川で行なうようになったそうです。
兄の雷神は蝦夷の大空を縦横無尽にかけめぐり、忙しい毎日を送っていました。
気性の激しい兄と違い、妹神はやさしい女神でした。
ある日、妹神は、外界のアイヌ部落に遊びに出かけてみると、
鵡川の川岸の村々が飢饉に苦しんでいるのを知りました。
哀れに思った妹神は兄の留守を幸いに兄神が大事に育てている柳の木の葉をむしって
『活』を入れて鵡川に流しました。
すると、柳の葉は、『シシャモ』になり食料となって村々の人々の飢えを救いました。
しばらくして、兄の雷神が館に戻ってみると、大事にしていた柳の木に葉がありません。
かんかんに怒った兄神は妹神を叱りつけましたが、妹神からそのわけを聞くと、
もっともなことだと思い、山川の村々ばかりでなく海の村々の人々にも
海の幸を与えようと、海の神に話をつけて、海にもシシャモが住めるようにしました。
それからは、シシャモは海でも川でも捕れるようになり、アイヌの人々からは、
『神魚』と呼ばれ、シシャモ祭りの祭事を毎年、鵡川で行なうようになったそうです。