室蘭のイタンキ浜(むろらん の いたんきはま)

登録タグ アイヌ民話 室蘭のイタンキ浜
室蘭のイタンキ浜

鉄の街、室蘭の輪西海岸にイタンキ浜という所があります。
 その沖合には、フンベサバという鯨(くじら)の形をした岩礁があります。
 
  昔、日高地方が大不漁になり漁民が餓死寸前に追い込まれた時のことです。
 日高の海岸から東の方向にある室蘭の村はすごい豊漁で鯨(くじら)が
 沖合に群れをなして泳いでるという噂話を耳にしたからたまりません。
 
  漁民たちは我先にとばかりに山越へ谷越へ川越へてはるばるとこの浜まで
 やって来ました。そして沖合に鯨(くじら)が泳いでいるのを発見した漁民たちは
  たいへん喜び、鯨(くじら)が流れ寄ってくるのを待ちました。
 
  しかし、いつまで待っても近寄らず、そのうちに飢えと寒さがせまってきました。
 しまいには、ご飯を食べるお碗まで燃やして暖をとっていましたが、結局、
 鯨(くじら)は寄ってきませんでした。
 
  それもそのはず、鯨(くじら)に見えたのは実は鯨(くじら)の形をした岩礁だったからです。
 可愛そうに漁民たちは皆餓死してしまいました。
 
  『お碗』のことをアイヌ語で『イタンキ』と呼ぶことから、
 それ以来この浜は誰言うことなくイタンキ浜と呼ぶようになりました。
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